YouTuberヒカルが資産100億を作れた理由は?3つの戦略をマーケ視点で徹底分析

ビジネス知識

こんにちは、ヒロキです!

今回はYouTuberヒカルが資産100億を作れた理由は?3つの戦略をマーケ視点で徹底分析というタイトルで記事を書いていきます。

あなたはYouTuberヒカルをご存知でしょうか?

YouTuberヒカルの名前を聞くと、派手な企画や動画再生数ばかりが目に入りますが、
「どうして彼はYouTubeだけでなくビジネスでも成功できたのか?」と疑問に思ったことはありませんか?

チャンネル登録者数480万人を誇るYouTuberヒカルは、単なる動画配信者の枠を超え、年商数十億円規模のビジネス帝国を築き上げました。アパレル、コスメ、飲食、不動産、そして最近話題の「お米事業」や「ナポリの窯」の取締役就任まで、その事業展開は多岐にわたります。

しかし、多くの人が見落としているのは、彼の成功が偶然ではなく、緻密に計算されたマーケティング戦略に基づいているという事実です。

本記事では、ヒカル氏が実践する3つのビジネス戦略を、マーケティングの専門的視点から徹底分析します。2017年の「祭りくじ動画」で一気に認知を獲得した手法、2020年のロコンドコラボで株価をストップ高にした「注目経済」の活用法、毎日投稿による強固なファンコミュニティの構築術、そしてYouTubeというメディアをリアルビジネスに転換する発想まで、すべて具体的なデータと事例で解説します。

この記事はこんな方におすすめ

YouTuberヒカルの成功法則を知りたい方

YouTuberヒカルが手がけているビジネスを知りたい方

成功者の思考法や戦略を自分のビジネスに取り入れたい方

それでは早速見ていきましょう!

YouTuberヒカルが築いた事業の数々

ヒカルとは?その影響力と事業規模

YouTubeヒカル (本名:前田圭太) は1991年5月29日生まれの日本のYouTuber、実業家です。2016年3月18日にチャンネル「ヒカル(Hikaru)」を開設し 、2025年11月現在、YouTube登録者数480万人を誇ります。

2016年12月20日にはチャンネル登録者数100万人を達成しました。(当時日本最速記録)その後も成長を続け、2025年5月8日時点でチャンネル登録者数が500万人を突破しました。

経歴としては高校卒業後、地元の工場に勤めていましたが退職し、その後情報商材ビジネスを始めて月2000万円程度稼いでいましたが、人に誇れないという理由などで半年後に辞め、YouTubeを始めました。2013年6月1日、チャンネル「Hikaru Games」を開設し、当初はゲーム実況からスタートしました。

2025年7月に公開した動画で、総資産額137億6500万円を明らかにしました。内訳は現金約22億6500万円、株約75億円、不動産約40億円です。また、これ以外にも複数の資産を保有しており、総資産額は「140億円くらいではないか」と述べています。

なぜ今、ヒカルのビジネス戦略に注目すべきなのか

ヒカル氏が手がけるビジネスは多岐にわたっています。中核となるYouTube事業に加えて、以下のような事業を展開しています。

アパレル事業:2019年11月に創業したReZARD(リザード)というアパレルブランドを運営しています。ネット通販にてサービスを開始し、1日で2000万円の売り上げを記録しました。

コスメ事業:2021年9月18日、ReZARDのコスメライン「ReZARD beauty」がスタートし、商品展開として基礎化粧品3種類×2(しっとりorさっぱり)をリリースしました。

美容関連事業:メンズ脱毛サロンであるRejehanneは、2020年12月に1店舗目となる池袋店をオープンさせ、東京だけでなく、愛知や福岡など全国7店舗まで展開しています。また、ヘッドスパサロンReDoffyも運営しています。

不動産事業:2024年以降、宮古島でのホテル事業や山梨でのヴィラ運営を行っています。最近ではドバイ不動産の販売仲介も行っています。

飲食事業:ファミリーレストランのジョイフルとのコラボ企画でハンバーグを発売し、想定外の好評ぶりに第2弾のから揚げも発売されました。「冗談抜きで旨い馬刺し」「究極のブロッコリーと鶏胸肉」などの食品も販売しています。

最新の取り組み:2025年11月16日に公開されたYouTube動画内で、ヒカル氏および株式会社サムライパートナーズ代表取締役CEO入江氏が、宅配ピザチェーン「ナポリの窯」を運営する株式会社いちごホールディングスの取締役に就任したことが発表されました。

これらの多角的な事業展開により、ヒカル氏はYouTuberの枠を超えた実業家としての地位を確立しています。

圧倒的な認知獲得 – 炎上も味方にするブランディング術

初期の過激な企画で一気に認知を拡大

ヒカル氏は2013年6月1日、チャンネル「Hikaru Games」を開設し、ゲーム実況者として活動を開始しました。その後、2016年3月18日にチャンネル「ヒカル(Hikaru)」を開設し、顔出しのチャンネルを始めました。

ヒカル氏の認知度が飛躍的に高まったのは、2017年4月3日、兵庫県の春祭りでテキ屋のくじを大量に買う動画を公開し、15万円分のくじを買っても当たりが出なかったことが話題となりました。この動画は現在では4780万回以上の再生数を記録しています。

この動画により、ヒカル氏の人気や知名度が飛躍的に向上するきっかけとなりました。

2016年10月16日にチャンネル登録者数10万人達成し、12月20日にはチャンネル登録者数100万人を達成しました。わずか9ヶ月で100万人に到達するという急速な成長を遂げました。

2025年現在では、企画物の動画からトークが主軸の動画に切り替え、芸能人とのコラボ動画も多く挙げられています。

炎上をブランド力に変える「注目経済」の活用法

ヒカル氏の事業展開で大きな話題となったのが、2020年4月2日、ロコンドとのコラボシューズを発売すると動画で発表し同日から販売を開始しました。この企画には元雨上がり決死隊の宮迫博之さんも参加しました。

2020年4月2日の夕方にヒカル氏のブランド「ReZARD(リザード)」とコラボレーションしたシューズを販売すると、夜中にサーバーダウンになるなど祭り状態になりました。そして翌日の株価は一時期ストップ高となる17.02%も上昇しました。

ロコンドは2020年4月にリザードとの初のコラボシューズを発売した際、アクセス過多により発売初日にサイトのサーバーがダウンするほどの反響を集め、発売翌日の株価は前日比121円(17.1%)高の826円まで上昇しました。ロコンドによると、コラボアイテムは4月3日から約1週間で6億円を売り上げました 。

今思えば、これが何発も放たれてきたヒカル砲の記念すべき第一弾であり、宮迫博之氏のテレビ復帰を阻止するアンチをも巻き込んだ壮大なプロモーションであったことがわかります。

マーケティング視点:認知獲得のコストとリターン

ヒカル氏のブランディング戦略を、マーケティングの費用対効果という観点から分析すると、その効率性の高さが浮き彫りになります。ロコンドとのコラボレーションは、YouTuberの影響力がもたらす経済効果を具体的な数字で示す代表的な事例となりました。

従来型マーケティングとの比較

従来の企業が新商品やブランドの認知度を高めるためには、テレビCM、新聞広告、雑誌広告などのマスメディアへの広告出稿が主流でした。2020年代においても、テレビCMの制作費と放送費は数千万円から数億円規模となることが一般的です。特に全国ネットでの放送となると、1本のCMキャンペーンで数億円の予算が必要となる場合も珍しくありません。

対照的に、ヒカル氏の認知獲得手法は、YouTube動画の制作とその拡散を中心としています。ロコンドは2020年4月2日からコラボプロジェクトの関連動画を5回配信しています 。この5本の動画により、追加の広告費用なしで莫大なリーチを獲得しました。

マーケティングROIの視点

マーケティングROI(投資対効果)の観点から見ると、ヒカル氏とのコラボレーション戦略は極めて効率的です。わずか5本の動画配信で、1週間に6億円の売上を生み出し、企業の業績を赤字から黒字に転換させ、株価を17%上昇させました。これを広告換算すると、数十億円相当の露出効果があったと推定されます。

さらに重要なのは、この認知獲得が一過性ではなく、継続的な資産として機能している点です。YouTube動画は投稿後も視聴可能であり、新たな視聴者を獲得し続けています。従来型の広告は放送期間が終了すれば効果も終わりますが、YouTube動画はストック型のメディア資産として長期的に価値を生み出し続けます。

ヒカル氏の手法が示しているのは、「話題性」という無形資産の価値を最大化する戦略です。480万人の登録者というメディア資産を持つことで、新商品やサービスの発表と同時に大きな注目を集め、初動から高い売上を記録することが可能になります。この圧倒的なコスト効率が、年商100億円規模のビジネスを支える基盤となっているのです。

ファンコミュニティの構築 – エンゲージメント重視の情報発信

毎日投稿による接触頻度の最大化

ヒカル氏のコンテンツ戦略において、最も特徴的なのが投稿頻度の高さです。ヒカルは2016年3月にチャンネルを開設後、「1台の自動販売機を全て売り切れにするにはいくらかかるか」、「240リットルのコーラに割り箸4000本を突っ込む」といった動画が人気になったことを契機に、毎日更新へ切り替えて行きました。

この高頻度投稿は、ヒカル氏のチャンネル成長において重要な役割を果たしてきました。2025年2月、ヒカル氏はYouTubeの方針の見直しを発表し、動画のストックを持たずにリアルタイム性を重視する「原点回帰」を宣言しました。ヒカル氏はこの1カ月ほどは毎日投稿も実施し、これまでの4倍に相当する頻度での動画を投稿しました。

この戦略は大きな成果を生み出しました。毎日投稿の結果、広告収益は「およそ2倍」に増加したとのことで、会社の売上も過去最大になったそうです。ヒカル氏は「毎日投稿って最強だなっていう結論に至ってます」と自信をのぞかせました。

さらに、この方針変更の影響を受けてか、登録者が増加するようになり、400万人達成から5年ぶりの100万人の大台突破となりました。2025年5月には登録者数500万人を達成し、ヒカル氏の戦略転換が正しかったことが証明されました。

毎日投稿の効果は、単に動画本数が増えることだけではありません。視聴者との接触頻度を高めることで、ファンの習慣の中にヒカル氏の動画視聴を組み込むことができるのです。多くの視聴者が「夕食時にヒカルの動画を見る」「通勤・通学時に視聴する」といった日常のルーティンに組み込んでいることが、高いエンゲージメント率につながっています。

また、継続的な投稿はYouTubeのアルゴリズムにも有利に働きます。YouTubeのアルゴリズムは、投稿頻度の高いチャンネルを評価する傾向があり、コンスタントな投稿を続けるチャンネルがおすすめ表示されやすくなっています。ヒカル氏の動画が新規視聴者にも頻繁にリーチできているのは、この効果によるところも大きいと考えられます。

2016年から2025年現在まで、ヒカル氏は高頻度での動画投稿を継続しており、この一貫性がファンとの強固な関係構築に寄与しています。毎日投稿という戦略は、単なる動画本数の増加ではなく、視聴者の生活習慣の中にヒカルの存在を定着させるという、長期的な視点に基づいたコミュニティ戦略なのです。

「金持ちキャラ」と「仲間意識」の両立

ヒカル氏のキャラクター設定は、一見矛盾する二つの要素を巧みに両立させている点が特徴的です。それが「圧倒的な成功者」としての側面と「視聴者と同じ目線を持つ仲間」としての側面です。

ヒカル氏の動画では、高額な買い物や高級品の購入など、経済的な成功を示すコンテンツが頻繁に登場します。高級車、高級時計、高額な買い物などを惜しみなく披露し、視聴者に「非日常」を提供しています。これらのコンテンツは、多くの視聴者が自分では経験できない世界を見せることで、憧れや夢を与える役割を果たしています。

一方で、ヒカル氏は視聴者との距離を保つことを意識しながらも、親しみやすさを失わない工夫をしています。YouTuberグループの活動として「NextStage」(解散)と「炎上軍」の2つがあります。グループYouTuberとしても「NextStage」を結成し、現在、ヒカル・まえっさん・名人・ロケマサ・相馬トランジスタの5人体制で活動しています。(サブスクコンテンツ内)

仲間との交流を前面に出したコンテンツは、ヒカル氏の動画の重要な要素となっています。メンバー間の自然な会話や冗談、時には意見の対立なども描かれることで、視聴者は彼らのグループに疑似的に参加しているような感覚を得ています。特に実兄のまえっさんとのやり取りは、家族ならではの率直さがあり、視聴者に親近感を与えています。

2025年には、動画の方向性をめぐってまえっさんと撮影中に口論することもありました 。このような場面も包み隠さず動画に含めることで、成功者でありながらも悩み、迷い、時には失敗する「等身大の人間」としての姿を見せています。

また、ヒカル氏は動画の中で自身の失敗談や苦労話も率直に語ります。過去のビジネスでの失敗について詳細に語る動画や、新事業での課題や困難についても包み隠さず報告することで、視聴者との信頼関係を構築しています。

さらに、2021年9月29日、日本国政府から紺綬褒章をヒカル氏のYouTube運営会社シュプラスとして授与されました。現代美術家の村上隆とのコラボ服の売り上げ2172万円を赤い羽根共同募金に募金したことにより授与されました。このような社会貢献活動も動画で取り上げることで、単なる「金持ちキャラ」ではなく、社会的責任を果たす存在としての側面も示しています。

この「金持ちキャラ」と「仲間意識」の両立は、視聴者に「憧れ」と「親近感」の両方を提供することで、多層的なファン層の形成に成功しています。高額な企画で夢を見せながらも、仲間との日常的なやり取りで親しみやすさを保つ。このバランス感覚が、ヒカル氏の長期的な人気を支える重要な要素となっているのです。

ファンとの距離感設計が生む強固なロイヤリティ

ヒカル氏のコミュニティ戦略で最も注目すべきは、ファンとの距離感の設計です。彼は「近すぎず、遠すぎず」という絶妙なバランスを保ちながら、ファンとの関係を構築しています。

多くのYouTuberやインフルエンサーは、ファンとの距離を縮めるために、SNSでの頻繁な交流やファンイベントの開催を重視します。しかしヒカル氏のアプローチは異なります。彼はTwitter(現X)やInstagramでの投稿は定期的に行うものの、個別のリプライやコメント返信は限定的です。

この戦略の背景には、「希少性の原理」があります。ヒカル氏からの反応が得られることは稀であるため、その価値が高まるのです。ファンにとって、ヒカル氏から直接反応をもらえたという経験は、特別な出来事として記憶に残ります。

同時に、ヒカル氏は動画内でファンへの感謝を頻繁に表明しています。チャンネル登録者数の節目ごとに感謝を伝える動画を投稿し、視聴者への還元企画も実施してきました。2025年5月には、「ゴールデンウィークを4日間だけ休んで、そこからまた毎日投稿で1年間走りたい」と意気込み、「俺らがゴールデンウィーク休んでるときに、500万人のお祝いのコメントで溢れてほしい」と語りました。このように、ファンを大切にする姿勢は常に示しています。

ヒカル氏のファンコミュニティの特徴は、商品購入における高い転換率にも現れています。ヒカル氏が動画内で紹介した商品やサービスを実際に購入するファンの割合は、一般的なインフルエンサーマーケティングの転換率を大きく上回っています。これは、長期的な信頼関係の構築が成功していることの証明です。

この高いロイヤリティの源泉は、一貫性にあります。ヒカル氏は2016年から2025年まで、一貫したキャラクターとメッセージを維持しています。短期的な利益のために方針を変えることなく、長期的な視点でファンとの関係を築いてきました。2025年には「財務省解体デモ」など、これまで扱ってこなかった社会的な問題も扱い始めましたが、これも自身の信念に基づいた行動として視聴者に受け入れられています。

また、2022年9月30日、自身初の著書『心配すんな。全部上手くいく。』を発売しました。これにより、動画以外の媒体でもファンとの新たな接点を構築しています。書籍というフォーマットを通じて、動画では語りきれない深い思考や哲学を伝えることで、ファンとの関係性をさらに深めています。

ヒカル氏のファンは単なる視聴者ではなく、彼のビジネスを支える強固なコミュニティとなっています。新しい事業を立ち上げる際も、一定数のファンが初期顧客として支持してくれるため、事業のスタートダッシュが容易になります。この強固なファンベースの存在が、ヒカル氏の多角的なビジネス展開を可能にしている最大の資産なのです。

YouTubeからリアルビジネスへの展開 – メディアを資産化する発想

ReZARD(アパレル):ファンベースビジネスの成功例

ReZARDは2019年11月に創業され、ネット通販にてサービスを開始しました。1日で2000万円の売り上げを記録し注目を集めました。

2022年11月でReZARDは3周年を迎え、売上は70億円を突破しました。3年間で70億円という売上は、YouTuberが手がけるアパレルブランドとして異例の成功を収めたことを示しています。

2020年2月20日、大手アパレルブランド#FR2とコラボレーションすることが決定しました。さらに2021年7月17日、メガネ・サングラスの製造販売を手掛けるOWNDAYS株式会社と共にOWNDAYS心斎橋店にてギネス世界記録チャレンジを行い、「Most spectacles/glasses sold in eight hours(8時間に売れた眼鏡の最多個数)」に挑戦し、当時のギネス世界記録に認定されました。

2022年3月8日、ラフォーレ原宿にてポップアップストアを開催しました。ReZARDとしては初の単独ポップアップショップでした。

お米事業:信頼を商品価値に変える仕組み

ヒカル氏が2025年に本格的に始動させたお米事業「元気だ米」プロジェクトは、日本の農業が抱える深刻な課題に光を当てる取り組みとして大きな注目を集めています。

日本の米農家が直面する深刻な現実

動画では、農業の現場で起きている「赤字でも作らざるを得ない構造」や「高騰する資材費」「担い手不足」など、リアルな声が丁寧に紹介されています。

日本のお米農家が「お米を作れば作るほど赤字になる」現状があり、肥料や燃料の価格高騰、機械更新の困難、後継者不足などが背景にあります。ヒカルの実家も米を作っており、ヒカル氏自身が「実家も米を作っていたんです。だから、米に対する思い入れは人一倍強いんです」と語っています。

「元気だ米」プロジェクトの具体的な仕組み

ヒカル氏の取り組みの中核は、「農家から高くお米を買い取る」ことです。動画の中で語られるのは、”新潟県産コシヒカリと同等の高値”での買い取りで、高品質なお米を確保した上で、購入希望者に毎月定期的に届ける仕組みを構築しようとしています。

ヒカル氏は2025年4月16日にお米のサブスクリプションサービスを始めることを動画で報告し、魚沼産のコシヒカリと同じ価格(60キロ2万3,000円)で買い取り、「ヒカル米」として、5キロ3,980円で販売するというビジネスを行うと説明しました。

さらに、2025年5月14日、お米の買い取り価格が高騰していることに言及し、前回発表した金額よりも2,000円高い、60キロ2万5,000円で買い取ることに決定したことを明かしました。

2025年10月9日時点で、通常米3,391円、無洗米3,607円(5kg・税込)、送料1,000円税込という破格の金額で届けるサービスとなっています。

大きな反響と社会的インパクト

前回の動画公開後、わずか数日で再生回数は180万回を超え、購入希望の予約者は1万8000人、米の販売を希望する農家からも85件の問い合わせが寄せられるなど、その注目度の高さがうかがえます。

「なぜか国会でも取り上げられたみたいです。で、なんと農林水産大臣の方から、『覚悟を持ってやってほしい』とまで言われました。これすごいことだと思うんですよね」とヒカル氏は明かしました。

プロジェクトの社会的意義

このプロジェクトは、利益をほとんど見込まず、赤字覚悟でスタートしたとのことです。真偽は不明ですが、農家さんから高値で仕入れる以上、利益を出しにくく、安く販売するのが難しくなるのは想像に難くありません。

こうした取り組みがメディアを通じて広がることで、「お米を生産しても利益が出ないから次世代が育たない」つまり、日本のお米産業は衰退していっているという現状を知らなかった多くの人たちが、農業の課題に関心を持つきっかけになるからです。

動画内では「本来政府がやるべきことを一民間企業が行い、食文化を守っている」というメッセージが発信されています。ヒカル氏の持つ巨大な影響力を通じて、多くの人々に国産米の価値や米農家の現状を知ってもらうきっかけとなることが期待されています。

ナポリの窯取締役就任:人気飲食店とのコラボで売り上げ爆増

2025年11月16日に公開されたYouTube動画内で、ヒカル氏および株式会社サムライパートナーズ代表取締役CEO入江氏が、宅配ピザチェーン「ナポリの窯」を運営する株式会社いちごホールディングスの取締役に就任したことが発表されました。

動画公開の2日後の2025年11月18日、ナポリの窯公式Xは、「昨日の時点で凄まじい成果が出ています!」と報告し、「Uber Eats全体の注文数は前週比250%以上を記録し、最大2,000%超えの店舗も登場」「さらに、公式サイトからの注文数も全体で200%超えに」と、ヒカル氏の取締役就任を発表してから早速注文数が伸びていることを明かしました。

ナポリの窯は、従業員数約1000人・店舗数約100店舗・国内シェア4位の宅配ピザチェーンです。2024年11月、創業者の宮下雅光氏が急逝し、2025年1月、エックスモバイルが株式会社いちごホールディングスの株式過半を取得し、子会社化しました。

この事例は、YouTuberの影響力が既存の飲食チェーンの業績に即座に影響を与えることを示す具体的なデータとして注目されています。

最後に

本記事では、YouTuberヒカルが年商100億円規模のビジネスを構築した3つの戦略を、マーケティングの視点から徹底分析してきました。祭りくじ動画による圧倒的な認知獲得、炎上さえも味方にするブランディング術、毎日投稿によるファンコミュニティ構築、そしてYouTubeで培った影響力をReZARDやお米事業、ナポリの窯などのリアルビジネスへ転換する手法、これらすべてに共通するのは、「メディア=資産」という明確な戦略です。

特に注目すべきは、ヒカル氏のビジネスモデルが、インフルエンサーマーケティングの在り方そのものを変革しつつある点です。従来、企業とインフルエンサーの関係は、単発の案件ベースでした。1回の動画投稿に対して100万円から数千万円という報酬を支払い、その場限りのプロモーションを行う——これが一般的な形でした。

しかし、ヒカルがナポリの窯の取締役に就任したように、今後はインフルエンサーを経営層に迎え入れ、一定の株式を保有させながら中長期的に事業成長を共に目指す企業が急増すると予想されます。この新しい協業モデルは、単なる広告効果を超えた価値を生み出します。2025年11月のナポリの窯の事例では、発表からわずか2日でUber Eatsの注文数が前週比250%以上、一部店舗では2,000%超えという驚異的な成果を記録しました。

ただし、ヒカル氏ほどエンターテインメントとビジネスを高度に掛け合わせて売上を創出できるインフルエンサーが、今後どれだけ出現するかは未知数です。彼の成功は、単に登録者数が多いからではなく、視聴者との強固な信頼関係、一貫したブランディング、そして何よりビジネス戦略への深い理解があってこそ実現したものです。

あなたが起業家であれ、マーケターであれ、あるいはこれから影響力を持ちたいと考える発信者であれ、ヒカルの戦略から学べることは数多くあります。重要なのは、彼の表面的な成功を真似るのではなく、その背後にある戦略的思考を理解し、自分のフィールドに応用することです。

今日からできる第一歩は、あなた自身の「メディア資産」を構築することです。それはYouTubeかもしれませんし、InstagramやX(旧Twitter)、あるいはブログかもしれません。継続的に価値ある情報を発信し、信頼を積み重ね、コミュニティを育ててみませんか?このプロセスこそが、ヒカル氏が実践してきた成功の本質といえます。

1分1秒を無駄にせずにすぐに行動してみましょう!

今回の記事はこれで以上です。

それでは次回の記事でお会いしましょう!

情報商材、FX、バイナリーオプションを購入して”騙された!”と嘆いている人たちへ
https://business-hacks.jp/2025/08/08/mindset-for-business-beginner/

コメント